Japanese
English
症例報告
Blue-Red Maculesを伴ったレックリングハウゼン病の1例
A Case of von Recklinghausen's Disease with Blue-Red Macules
山口 潤
1
,
袋 秀平
1
,
儘田 晃
1
,
勝俣 道夫
1
Jun YAMAGUCHI
1
,
Shuhei FUKURO
1
,
Akira MAMADA
1
,
Michio KATSUMATA
1
1東京医科歯科大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
レックリングハウゼン病
,
blue-red macules
,
神経線維腫
Keyword:
レックリングハウゼン病
,
blue-red macules
,
神経線維腫
pp.973-976
発行日 1990年9月1日
Published Date 1990/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900186
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Blue-red maculesを伴ったレックリングハウゼン病の1例を報告した.症例は40歳,女性.患者の母親と娘の全身に多数の淡褐色斑を認める.生来全身に色素斑が多発し,最近半球状の小結節が増加してきた.自験例で特徴的な所見として,右背部に胡桃大,やや陥凹した蒼紅色斑が1つ認められた.病理組織学的に,切除した3個の半球状の小結節はすべて皮膚型の神経線維腫であったが,蒼紅色斑は真皮中層から皮下組織にかけて神経線維極が存在し,皮下組織内の病変部に赤血球塊を入れた大きな空隙を認め,Westerhof&Konradが報告したblue-red maculesに近い病変と考えた.この皮疹の病理組織学的特徴ならびに成因について若干の考察を加えた.
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