Japanese
English
原著
先天性表皮水疱症(接合部型)とレックリングハウゼン病(色素斑)との合併例
A Case of Epidermolysis Bullosa Hereditaria (Junctional Type) Associated with Morbus Recklinghausen
吉田 寛子
1
,
小野 真理子
1
,
檜山 清水
1
,
後藤 裕美
1
,
小林 伸子
1
,
高木 辰男
2
,
高木 道生
2
Hiroko YOSHIDA
1
,
Mariko ONO
1
,
Kiyomi HIYAMA
1
,
Hiromi GOTO
1
,
Nobuko KOBAYASHI
1
,
Tatsuo TAKAGI
2
,
Michio TAKAGI
2
1帝京大学医学部付属溝口病院皮膚科
2高木皮膚科病院
1Department of Dermatology, University Hospital, Mizonokuti, Teikyo University, School of Medicine
2Takagi Skin Clinic
キーワード:
先天性表皮水疱症
,
レックリングハウゼン病
,
汎発性遺伝性色素異常症
Keyword:
先天性表皮水疱症
,
レックリングハウゼン病
,
汎発性遺伝性色素異常症
pp.545-549
発行日 1991年7月1日
Published Date 1991/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900397
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先天性表皮水疱症(接合型)とレックリングハウゼン病(色素斑)を合併した4カ月女児の1例を報告した.分娩直後から両足背,臍部に水疱が発生,略治後,軽度の紅斑と色素脱失を残した.また,四肢,体幹には楕円形または葉状の淡褐色斑が存在した.なお,患児の父方には3代にわたって色素斑と腫瘍を伴うレックリングハウゼン病があり,母方には3代にわたって汎発性遺伝性色素異常症があった.常染色体優性遺伝の濃厚な家系の内で,常染色体劣性遺伝とされる先天性表皮水疱症(接合部型)が発生し,しかもレックリングハウゼン病(色素斑)を合併した珍しい症例である.患児はまだ思春期に達していないが,興味ある症例として発表する.
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