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増刊号特集 最近のトピックス2024 Clinical Dermatology 2024
4.皮膚疾患治療のポイント
デュークラバシチニブによる乾癬治療
Deucravacitinib treatment for psoriasis
梅澤 慶紀
1
Yoshinori UMEZAWA
1
1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座
1Department of Dermatology, The Jikei University School of Medicine, Tokyo, Japan
キーワード:
デュークラバシチニブ
,
乾癬
,
JAK阻害薬
,
生活指導
Keyword:
デュークラバシチニブ
,
乾癬
,
JAK阻害薬
,
生活指導
pp.107-111
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207282
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summary
デュークラバシチニブ(商品名:ソーティクツ®)は,経口チロシンキナーゼ2(Tyk2)阻害薬で,既存治療で効果不十分な尋常性乾癬,膿疱性乾癬,乾癬性紅皮症に適応を有する.JAK/STAT(Janus kinase/signal transducer and activating protein)は,細胞内シグナル伝達系で,JAK1,JAK2,JAK3,Tyk2の4種が存在する.Tyk2が関与するサイトカインとしてIFNα,IL-12,IL-22,IL-23などが挙げられ,これらのサイトカインは乾癬の病態に重要な役割を担っている.デュークラバシチニブは,高いTyk2阻害選択性があるため,他のJAKファミリーであるJAK1,2,3の抑制作用はほぼ認めない.そのため,デュークラバシチニブは他のJAK阻害薬と比べて安全性が高いと考えられ,有効性/安全性の観点から乾癬の主治療薬の1つとなることが期待されている.
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