連載 Clinical Exercise・196
Q考えられる疾患は何か?
東野 俊英
1
1自衛隊中央病院皮膚科
pp.1033-1034
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412207153
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■症 例■
患 者:41歳,男性
主 訴:左示指MP関節周囲の発赤・腫脹
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:初診7年前に転倒した際,左示指MP関節近くに挫創を生じた.近医で切開排膿や抗菌薬投与などにより加療されていたが,次第に同部の発赤や腫脹が強くなり,小結節や膿疱などを伴うようになってきたため,当科へ紹介され受診した.
現 症:左示指基節から左母指球にかけて米粒大の小膿疱・びらん・痂皮を伴う境界不明瞭な紅斑と皮下硬結を認めた(図1a,b).発熱やリンパ節腫脹はなかった.
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