連載 Clinical Exercise・35
Q考えられる疾患は何か?
竹中 恵美
1
1庄内余目病院ホメオパシー・心身科
pp.547-548
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102678
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症例
患 者:54歳,女性
主 訴:右頰部から頸部・胸腹部に及ぶ発赤,腫脹
既往歴:50歳時,胆石症にて胆囊摘出術.
家族歴:特記すべきことなし.
現病歴: 2年前より右下歯にう歯を自覚したが放置していた.咽頭痛,38℃台の発熱,右頰の発赤・腫脹,開口障害を認め,近医を受診した.う歯による脂肪織炎を疑われ抗生剤が投与された.しかし,紅斑が胸腹部にまで拡大したため,発症から10日後に当科紹介となった.
現 症:右頸部から胸腹部に発赤, 腫脹した板状硬の局面を認め, 圧痛を伴っていた(図1a). 頸胸部では稔髪音を聴取し, 単純X線, CTにて皮下ガス像を認めた(図1b).
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