連載 Clinical Exercise・134
Q考えられる疾患は何か?
岡地 奈津子
1
,
渡辺 大輔
1
1愛知医科大学皮膚科学教室
pp.841-842
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205540
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症例
患 者:日齢11日,女児
主 訴:顔,前胸部,頸部の水疱
既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:在胎39週0日,経腟分娩にて出生した.生後2日目より頸部の水疱が出現し,経過観察していた.その後,左頰部,前胸部にも水疱が出現してきたため,当院に紹介され受診した.母親は性器ヘルペスの既往はなく,また妊娠経過中,分娩時も含め皮疹は認められなかった.
現 症:左頰部,前胸部に中心臍窩を伴う水疱と左頸部には一部痂皮を伴った水疱を認めた(図1).体温37.9℃,頸部リンパ節腫脹,肝脾腫は認められなかった.
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