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増刊号特集 最近のトピックス2017 Clinical Dermatology 2017
4.皮膚疾患治療のポイント
巻き爪の外科的治療法
Surgical treatment of pincer nail
久木野 竜一
1,2
Ryuichi KUKINO
1,2
1NTT東日本関東病院皮膚科
2くきの皮膚科
1Division of Dermatology, NTT Medical Center Tokyo, Tokyo, Japan
2Kukino Dermatology Clinic, Shizuoka, Japan
キーワード:
巻き爪
,
陥入爪
,
魚口切開法
Keyword:
巻き爪
,
陥入爪
,
魚口切開法
pp.86-90
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412205074
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summary
巻き爪は日常診療でしばしば遭遇する疾患である.ほとんどの患者は巻き爪に伴う疼痛を主訴に受診する.その治療方法はいろいろ報告されているが,非観血的な形状記憶合金などを用いた爪の矯正法などが主流となっている.しかしながら非観血的療法で疼痛は軽減されないことがある.われわれは難治性の足趾の巻き爪に対し,魚口切開法を基本とした骨形成を含めた爪床形成術を行っている.爪床形成術は手を出しにくい感があるが,シンプルなデザインとし,高度な技術は必要のないようにした.魚口切開法は古典的な手術法であるが,外科技術を身に着けた皮膚科医ならば施術可能であり,難治例に対する選択肢として有用である.
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