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書評 —監修:堀 進悟 編:田島 康介—マイナー外科救急レジデントマニュアル
林 寛之
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1福井大附属病院・総合診療部
pp.1004
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204932
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確かに救急外来では実にバラエティ豊かな訴えの患者が行き来する.専門分化が進んだ昨今であればこそ,「専門以外の疾患を見て訴えられたらどうしよう」という当直医の不安はよくわかる.でもね,患者も条件は同じなんですよ.救急となれば背に腹は変えられず,患者も医者を選べない.相思相愛といかない条件下での診療こそ,「患者の期待に応える医療」であって,自分の好きなものしか診ない「選り好みの医療」ではないのだ.当直で頑張っている先生方は本当に偉い!
一方,「困ったらいつでも呼んでもらっていいですよ」というオフィシャルな他科コンサルトルールはあっても,いざコンサルトすると「マジ? この程度で呼びつけたの?」といったように,各科から見れば初歩中の初歩の処置で済んでしまうということも少なくない.そんな時に強い味方が本書なのだ.
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