Japanese
English
症例報告
日光蕁麻疹と温熱蕁麻疹を合併した1例
A case of solar urticaria associated with heat urticaria
宮澤 英彦
1
,
嶋津 苗胤
1
,
松本 賢太郎
1
Hidehiko MIYAZAWA
1
,
Kiyo SHIMAZU
1
,
Kentaro MATSUMOTO
1
1静岡済生会総合病院皮膚科
1Division of Dermatology, Shizuoka Saiseikai General Hospital, Shizuoka, Japan
キーワード:
日光蕁麻疹
,
温熱蕁麻疹
,
光線照射試験
,
温熱負荷試験
Keyword:
日光蕁麻疹
,
温熱蕁麻疹
,
光線照射試験
,
温熱負荷試験
pp.747-750
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204874
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要約 18歳,女性.15歳より日光曝露時と入浴時に膨疹が出現するようになった.光線照射試験にてUVAを作用波長とする日光蕁麻疹と診断した.さらに温熱刺激試験でも膨疹が誘発されたため温熱蕁麻疹の合併が確認された.日光蕁麻疹に関しては,ロラタジン内服とサンスクリーン外用を指導した.また入浴などの温熱刺激に関しては,15分以内のぬるめの温度のシャワー浴のみとすることで対応した.その結果,日常生活や比較的長時間の屋外での活動に関して,日光曝露や温熱刺激からの症状の誘発は抑制できた.物理性蕁麻疹は定まった治療法がなく症状のコントロールに難渋することもあるが,薬物治療だけでなく生活習慣における工夫もQOLを上昇させるためには重要である.
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