Japanese
English
原著
アフロクァロン(アロフト)による薬疹
Drug Eruption Due to Afloqualone (Arofuto)
山元 真理子
1
Mariko YAMAMOTO
1
1山元医院皮膚科
1Yamamoto Clinic
pp.795-799
発行日 1988年9月1日
Published Date 1988/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203955
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筋弛緩剤であるアフロクァロン(商品名:アロフト)によると思われる薬疹の5例を報告した.内服3週間から4カ月後に発症し,臨床像は紅色丘疹,紅斑,多形紅斑様の浮腫状紅斑,扁平苔癬様と症例によって異なり一様ではなかったが,5例とも露出部,特に手背に好発していた.5例のうち3例は光線過敏が推測されたがアロフト錠剤末1%,5%ワセリンの光パッチテストは陰性であった.他の2例は光線とは関係なく発症し苔癬型組織反応を呈したが,このうち1例は上記抗原によるパッチテストが陽性であり,発症機序に遅延型過敏反応が関与していることが推測された.
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