Japanese
English
原著
Microcystic Adnexal Carcinomaの1例
A Case of Microcystic Adnexal Carcinoma
山元 真理子
1
,
堀口 裕治
2
,
荻野 篤彦
3
Mariko YAMAMOTO
1
,
Yuji HORIGUCHI
2
,
Atsuhiko OGINO
3
1山元医院皮膚科
2京都大学医学部皮膚科教室
3国立京都病院皮膚科
1Yamamoto Clinic
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyoto University
3Department of Dermatology, Kyoto National Hospital
pp.935-940
発行日 1987年11月1日
Published Date 1987/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203776
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十数年前に生じた左下顎部の皮下腫瘤を主訴とする71歳女性のmicrocysticadnexal carcinomaの1例を報告した.組織学的所見は真皮から皮下脂肪織,筋層にかけて多数の島状から索状の上皮性腫瘍巣および管腔様ないし嚢腫状構造がみられ,一部,角化や毛嚢への分化を示す部分もある,腫瘍巣の回りは均質な結合織から成り,ところによりmorphea様の密な結合織中にわずかに管腔様構造が存在する部分もある.神経周囲にも腫瘍巣の浸潤がみられる.しかし,腫瘍細胞の異型性は少なく,核分裂像もみられない.PAP法によるCEAの検索では管腔を形成する壁細胞および管腔内容物が陽性を示した.
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