Japanese
English
原著
Subcorneal Pustular Dermatosisの女児例
A Case of Subcorneal Pustular Dermatosis of Childhood
山元 真理子
1
Mariko YAMAMOTO
1
1国立京都病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyoto National Hospital
pp.21-26
発行日 1981年1月1日
Published Date 1981/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202353
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
9歳の時に発症した11歳,女児のsubcorneal pustular dermatosisの症例を報告した.皮疹は掌蹠を除くほぼ全身に生じ,夏季に増悪し,冬季に軽快する傾向を示し,組織学的に膿疱と汗管との連続性が認められる部分があった.末梢血の好酸球増多がみられ,ほぼ皮疹の消長に関連して変動した.皮疹はDDSによって改善する傾向がみられた.螢光抗体法は直接法,間接法とも陰性.紅斑部,水疱部を生検し,その組織学的観察から,本症の基本的病変は膿疱にはじまり,時に二次的に好中球が崩壊し,滲出液がたまり水疱様に変化することもあると考える.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.