Japanese
English
原著
脂腺癌
Sebaceous Carcinoma
村野 早苗
1
,
小林 まさ子
2
Sanae MURANO
1
,
Masako KOBAYASHI
2
1千葉川鉄病院皮膚科
2千葉大学医学部皮膚科教室
1Division of Dermatology, Chiba Kawatetsu Hospital
2Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
pp.897-900
発行日 1987年10月1日
Published Date 1987/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203770
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57歳,女性の頬部に発症した脂腺癌の1例を報告した.初診時,右頬部鼻翼に接して,頂に血痂が付着した14.5×15mmの赤褐色腫瘤を1個認めた.組織学的には,真皮内に増殖する細胞集塊を認め,その構成細胞は泡沫状細胞と,核仁の明瞭な大型の核を持った好酸性細胞の2種類からなり,いずれも異型性が著明である,また中にエオジン好性物質を容れる管腔形成像が多数認められ,泡沫状細胞はSudan Ⅲ染色陽性であった.比較的稀な脂腺癌の1例を報告し,病理組織学的所見について文献的考察を加えた.
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