Japanese
English
原著
家族性皮膚アミロイドーシス
Familial Cutaneous Amyloidosis
川口 博史
1
,
黒沢 伝枝
1
,
増田 智栄子
1
,
中嶋 弘
1
,
亀田 洋
,
早川 律子
2
Hiroshi KAWAGUCHI
1
,
Tsutae KUROSAWA
1
,
Chieko MASUDA
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Yo KAMEDA
,
Ritsuko HAYAKAWA
2
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
2名古屋大学医学部付属病院分院皮膚科
1Department of Dermatology, Yokohama City University, School of Medicine
2Department of Dermatology, Nagoya University Branch Hospital
pp.671-676
発行日 1987年8月1日
Published Date 1987/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203729
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4世代15人に及ぶ家族性の皮膚アミロイドーシスを経験した.発端者は67歳男性で,初診約25年前より四肢に瘙痒性角化性丘疹が出現していた.組織学的,電顕的に真皮上層にアミロイドの沈着を認めた.全身性アミロイドーシスを疑わせる所見は認められなかった.当科を受診した8名の血縁者のうち7名にアミロイド苔癬があり,組織学的にアミロイドの沈着を認めた.家族性皮膚アミロイドーシスは諸外国で10家系,我国で4家系の報告があるのみで,我国において4世代に及ぶ家族歴が明らかにされたのは自験例が初めてと思われる.
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