Japanese
English
原著
Amyloidosis Cutis Nodularis Atrophicansの1例における沈着アミロイドの検討
Study on Amyloid Deposited in the Skin of a Patient with Amyloidosis Cutis Nodularis Atrophicans
増田 智栄子
1
,
林 正幸
1
,
亀田 洋
1
,
中嶋 弘
1
,
永井 隆吉
1
Chieko MASUDA
1
,
Masayuki HAYASHI
1
,
Yo KAMEDA
1
,
Hiroshi NAKAJIMA
1
,
Ryukichi NAGAI
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
pp.545-547
発行日 1984年6月1日
Published Date 1984/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203060
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60歳,女性.外陰部から大腿部にかけて計4個の柔かい結節を生じたamyloidosiscutis nodularis atrophicans (Gottron)の1例を報告した.病理組織化学的に,真皮全層および皮下組織にわたり,びまん性あるいは塊状に,また血管・付属器周囲にアミロイド物質の沈着を認め,その近接部に主として形質細胞よりなる細胞浸潤をみた.血清学的にM蛋白は証明されなかったが,局所浸潤形質細胞には,免疫グロブリンL鎖(κ,λ型),Bence-Jones蛋白(κ,λ型)の局在がPAP法により証明された.以上より,本症は,これら形質細胞が産生する免疫グロブリンL鎖ないしBence-Jones蛋白がアミロイド蛋白(AL)に変化して沈着した結果生じたものと推察した.
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