Japanese
English
原著
多発したWarty Dyskeratoma—症例報告と本邦例集計
Multiple Warty Dyskeratoma
白井 康文
1
,
白井 絹江
1
,
尾口 基
1
Yasufumi SHIRAI
1
,
Kinue SHIRAI
1
,
Motoi OGUCHI
1
1関西医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kansai Medical College
pp.615-619
発行日 1987年7月1日
Published Date 1987/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203718
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
51歳,男性.多発したwarty dyskeratomaの1例を報告した.左頸部に半米粒大の半球状,中心に陥凹を有する淡黄褐色小結節が,右耳下部に米粒大のわずかに隆起した淡褐色小結節がみられた.組織像は両者とも同一であった.即ち,病変は表皮が嚢状に陥凹して,中心部に角栓を入れ,その周囲は結合織に囲まれたカップ状を呈していた.その底部では基底層〜基底層直上層が真皮に向かって絨毛状となり,当該部に棘融解が著明で,不規則な裂隙が形成されていた.また,異常角化細胞がみられ典型的であった.自験例を含めた本邦報告例22例について統計的観察を行い,若干の文献的考察を加えた.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.