Japanese
English
原著
鼠径部に発生した子宮内膜症の1例
A Case of Inguinal Endomctriosis
安田 秀美
1
,
白取 昭
1
,
安田 耕一郎
1
,
土屋 喜久夫
1
Hidemi YASUDA
1
,
Akira SHIRATORI
1
,
Koichiro YASUDA
1
,
Kikuo TSUCHIYA
1
1市立札幌病院皮膚科
1Division of Dermatology, Sapporo City Hospital
pp.85-89
発行日 1987年1月1日
Published Date 1987/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203599
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40歳,女子の鼠径部に発生した子宮内膜症の1例を報告した.乳児期に右鼠径ヘルニアの手術を受けた.その後,手術瘢痕部に月経に一致する疼痛を覚え,1年前から硬結が出現,点状出血をみるようになった.組織学的に子宮内膜症の特徴ある腺腔構造と間質が認められた.抗ゴナドトロピン剤であるダナゾール投与により,経過観察中である.鼠径部子宮内膜症の本邦における報告例を集計し,若干の考察を加えた.
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