Japanese
English
原著
Mycobacterium fortuitumによる皮膚感染症の1例
A Case of Mycobacterium fortuitum of the Skin
米田 洋子
1
,
松本 俊一
1
,
藤田 優
1
Yoko KOMEDA
1
,
Shun-ichi MATSTJMOTO
1
,
Masaru FUJITA
1
1千葉大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
pp.653-655
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203492
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40歳,女性,左頬部に初診1カ月前より紅斑と丘疹,膿疱が出現した.各種抗生物質を投与したが軽快せず,発熱もみたため精査の目的で入院した.入院時,左頬部の萎縮性瘢痕に接して,くるみ大の浸潤性紅斑と丘疹,小指頭大の膿瘍がみられた.組織学的に結核結節様の構造を示した.膿瘍部の膿汁培養により非定型抗酸菌が分離され,Mycobacterium fortuitumと同定された.同菌は各種抗結核剤に耐性を示し,切除により軽快した.
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