原著
An Acantholytic Variant of Seborrheic Keratosis
内山 紀子
1
Noriko UCHIYAMA
1
1厚生連安曇病院皮膚科
1Department of Dermatology, The Azumi Hospital
pp.657-659
発行日 1986年7月1日
Published Date 1986/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203493
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63歳,女性の左大腿部に生じた小豆大疣贅状の腫瘍を切除したところ,興味ある組織像が認められたので報告する.一見,脂漏性角化症の組織像であるが,腫瘍巣内に多数のintraepidermal epithelioma様のnestがあり,このnestが著明なacantholysisを示し,腫瘍細胞はacantholytic cell様に浮かんでいる.脂漏性角化症のirritated typeと思われるが,acantholysisを生ずる原因は不明である.
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