Japanese
English
原著
麻疹不活化ワクチン接種後16年目に発症した異型麻疹の1例
A Case of Atypical Measles Which Occurred 16 Years after Inoculation of Killed Measles Virus Vaccine
米田 洋子
1,2
,
永井 秀史
1
,
藤田 優
1
Yoko KOMEDA
1,2
,
Hidefumi NAGAI
1
,
Masaru FUJITA
1
1千葉大学医学部皮膚科教室
2成東病院皮膚科
1Department of Dermatology, School of Medicine, Chiba University
pp.785-788
発行日 1987年9月1日
Published Date 1987/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203749
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17歳,男.昭和43年に麻疹不活化ワクチンの接種歴がある.昭和59年4月21日より38℃台の発熱,咳,咽頭痛が出現した.第4病日より顔面,躯幹,四肢に紅色丘疹が出現した.当科受診時(第5病日),ほぼ全身に粟粒大から碗豆大の紅色丘疹が多発し,顔面,手背,足背に比校的密で躯幹に疎である.一部には漿液性丘疹も混在する.カタル症状,コプリック斑は認めない.胸部X線で細かい粒状陰影がみられる.第5病日の麻疹抗体価はHIで16倍,第12病日で2,048倍と著明に上昇した,本例にみられた症状をKワクチン接種後麻疹にみられる異型麻疹の症状と比較検討した.
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