Japanese
English
原著
カプトリル®による扁平苔癬型薬疹
Lichen Planus-like Drug Eruption Induced by Captoril®
角田 孝彦
1
,
小川 俊一
1
Takahiko TSUNODA
1
,
Shun-ichi OGAWA
1
1山形県立中央病院皮膚科
1Division of Dermatology, Yamagata Prefectural Hospital
pp.133-137
発行日 1986年2月1日
Published Date 1986/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203400
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要約 51歳,男.高血圧あり,カプトリル®1日100mg内服2カ月後より,ほぼ全身に瘙痒ある隆起性紅斑出現,頭部に脱毛,口腔に粘膜疹がある.末血に好酸球増多,異型リンパ球がみられ,IgA低値,抗核抗体40倍(homogenous型)陽性.組織は典型的で,パッチテストはカプトリルが陽性,チオラは陰性.薬剤中止により約1カ月で皮疹軽快,抗核抗体も陰性となった.カプトリルによる抗核抗体の陽性化と扁平苔癬の発生機序につき考察した.
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