Japanese
English
原著
古典的結節性動脈周囲炎の1例
A Case of Classical Periarteritis Nodosa
北畠 雅人
1
,
渡辺 剛一
1
,
石川 英一
1
Masato KITABATAKE
1
,
Gouichi WATANABE
1
,
Hidekazu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
pp.123-128
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203197
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25歳,男.初診2カ月前より,微熱,両下腿の筋肉痛とともに両下肢に圧痛のある紅色結節が出現した.検査で赤沈亢進,末梢血白血球数,血小板数増多を認めた.左腓腹筋の生検像で,血管を中心に肉芽腫性病変と弾性板の部分的な破壊を,また腎血管造影にて両腎弓状動脈に微小動脈瘤を認め,結節性動脈周囲炎と診断した.プレドニソロン30mg/日投与にて一時軽快するも,減量にて再び発熱し,筋肉痛が再燃した.アザチオプリン,サイクロホスファマイドを投与したが軽快せず,プロスタグランディンE1を点滴静注し,さらにアスピリンの併用で再び解熱傾向を認めた.
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