Japanese
English
原著
潰瘍性大腸炎を合併した壊疽性膿皮症
Pyoderma Gangrenosum Associated with Ulcerative Colitis
足立 功一
1
,
足立 柳理
1
,
須藤 学
2
,
三浦 正次
3
,
佐竹 良夫
3
Koichi ADACHI
1
,
Riri ADACHI
1
,
Manabu SUDO
2
,
Seiji MIURA
3
,
Yoshio SATAKE
3
1北海道大学医学部皮膚科教室
2市立旭川病院皮膚科
3市立旭川病院小児科
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
2Department of Dermatology, Asahikawa Municipal Hospital
3Department of Pediatrics, Asahikawa Municipal Hospital
pp.129-134
発行日 1985年2月1日
Published Date 1985/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203198
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14歳,男児の潰瘍性大腸炎を合併した壊疽性膿皮症の1例を報告した.皮疹は急速な全身状態の悪化に伴って急激に潰瘍化したが,コルチコステロイド,サラゾピリンの内服にて約1カ月で瘢痕治癒し,消化管潰瘍も同時期に完全寛解した,皮疹の変化と消化管潰瘍との間には同時的変化がみられ,同一の病因によって起こった疾患であることが考えられた.本症の原因として種々の要因が挙げられているが,本例ではその悪化因子として免疫異常が強く関与していることが推察された.
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