連載 皮膚病理の電顕・41
表皮水疱症(Ⅴ)
橋本 健
1
,
松本 光博
1
Ken HASHIMOTO
1
,
Mitsuhiro MATSUMOTO
1
1Department of Dermatology, Wayne State University School of Medicine
pp.1156-1158
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203172
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図91Letalisあるいはjunction型の表皮—真皮の境界部を電顕で観察すると,主要な変化が基底細胞(B)と基底板(矢尻)の間で起こっていることが判る.原因の如何を問わず,これだけの大きな変化が起こっているので,真皮上層の浮腫(E),基底細胞の多少の破壊は理解できる.基底板が真皮内へ喰い込んだ所では,それに沿って陥入した基底細胞の細い細胞突起がちぎれている(*).しかし一般にこの分離はclean separationということができる.基底細胞の中には多数の顆粒が含まれている.その或るものは明らかにメラノゾームではない.これらはリゾゾーム(矢印)と考えられる(次図参照).
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