印象記
Skin Pharmacology Society Symposium
山本 昇壯
1
1広島大学医学部皮膚科教室
pp.1154-1155
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203171
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Skin Pharmacology Society Symposiumの印象記を書くようにと編集部から依頼を受けた.それに先だち,まずSkin Pharmacology Society(SPS)について少しその設立の過程を紹介してみたい.
SPSは昨年(1983年)発足した学会である.昨年の2月,The Institute of Dermatology(London)のMalcolm W. Greaves教授から,皮膚におけるpharmacologyの国際的研究グループをつくろうと思うがどうかという手紙が届いた.わが国では,"pharmacology"の語は治療薬理学のイメージをもつ場合が多いように思われるが,ここでいう"pharmacology"は"therapeutic pharmacology"の意味のみではなく,薬理学的(生物学的)活性物質の解析,それらの生体における役割の解析など,あらゆる領域の"pharmacology"を含む広い意味に用いられる.皮膚におけるこの分野の研究は大変興味のあるところであり,直ちにGreaves教授に賛同の手紙を書いた,学会設立の準備が始まり,1983年9刀2,3の両日,London,CIBA Foundationにおいて9カ国16名からなるBoardが発足した.その中から,M. W. Greaves(Chairman/Secretary),D. R. Bickers(Treasurer),M. Rawlins,H. Schaefer,V. A. Ziboh,S. Yamamotoの6名でExecutive Committeeが構成された.
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