Japanese
English
原著
熱傷水疱蓋表皮細胞の組織学的観察
Histologic Observation of Epidermal Cells Following Thermal Burn
青島 敏行
1
,
三谷 恒雄
1
,
桜井 みち代
1
,
氏原 真弓
2
Toshiyuki AOSHIMA
1
,
Tsuneo MITANI
1
,
Michiyo SAKURAI
1
,
Mayumi UJIHARA
2
1大津赤十字病院皮膚科
2京都大学医学部皮膚科教室
1Division of Dermatology, Otsu Red-cross Hospital
2Department of Dermatology, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.377-381
発行日 1984年4月1日
Published Date 1984/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203030
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熱瘍患者24例の受傷後24時間以内に採取した水疱蓋組織像を観察し,治療期間との関係を検討した,水疱蓋表皮細胞の核,細胞質の形態,染色性を基準に,組織像を変性の軽度なものから高度なものへ4群に分類した.治療期間はそれぞれ7〜14日(平均9.5日),7〜31日(17.5日),7〜45日(21.3日),28〜90日(46.3日)であり,熱湯によるものに限るとそれぞれ7〜14日(平均10.0日),15〜17日(16.0日),8〜37日(22.8日),28〜45日(36.0日)であった.以上の結果から,熱傷水疱蓋表皮細胞の変性度と治療期間には,とくに熱湯による熱傷においては,ある程度の相関が認められた.
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