Japanese
English
原著
悪性血管内皮腫の1例
A Case of Malignant Haemangioendothelioma
小林 まさ子
1
,
長谷川 隆
1
,
若林 正治
1
,
築藤 玲子
1
,
藤田 優
1
,
宮本 忠昭
2
Masako KOBAYASHI
1
,
Takashi HASEGAWA
1
,
Seiji WAKABAYASHI
1
,
Reiko TSUKIFUJI
1
,
Masaru FUJITA
1
,
Tadaaki MIYAMOTO
2
1千葉大学医学部皮膚科教室
2放射線医学総合研究所病院部
1Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
2Hospital, National Institute of Radiological Sciences
pp.791-794
発行日 1985年9月1日
Published Date 1985/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203319
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73歳,男性.頭頂部を打撲後,腫瘤を形成し,3回の切除再発を繰返したのち当科受診した.3×3cmの暗紫紅色,中央に潰瘍を伴った腫瘤であったが,手術時すでに頭蓋内に浸潤を認めた.頭蓋内に残存した腫瘍に対し,放射線照射を総計9,000rads施行し,併せてpeplomycin, vinblastineによる化学療法を行った.術後1年5カ月経過するが,再発,転移の所見はない.本症に対しては早期の広範囲な切除とともに,放射線照射,化学療法を併せた集学的治療が必要と考えた.また経過中peplomycin筋注により,激しい呼吸困難を伴う急性蕁麻疹様薬疹を起こしたので併せて報告する.
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