Japanese
English
原著
Civatte Bodyの電顕および螢光抗体法による研究—扁平苔癬とエリテマトーデスの比較
Electronmicroscopic and Immunofluorescent Study of Civatte Bodies: Comparison with Lichen Planus and Lupus Erythematosus
木内 一佳志
1
,
三橋 善比古
1
Hiyoshi KIUCHI
1
,
Yoshihiko MITSUHASHI
1
1弘前大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hirosaki University School of Medicine
pp.215-221
発行日 1984年3月1日
Published Date 1984/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203000
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扁平苔癬(Lp),Lp型薬疹,SLEおよびDLEにおいてみられたCivatte body(Cb)を,電顕および螢光抗体直接法(DIF)により観察したところ,1)Cbの出現と基底細胞の液状変性との間に高い相関をみ,2)DIFでCbに一致してIgMとfibrinogenの沈着が高頻度にみられた.3)電顕的観察では,Cbは細線維塊よりなり,細胞内小器官の遺残を認めた.4)SLEのCbとLpのそれとの比較では,本質的差異はなかった.以上から,Cbは疾患の原因を示すものではなく,種々の原因によって障害された表皮細胞の変性終末像であり,基底細胞の液状変性は誘因の1つと考えた.
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