Japanese
English
原著
回帰性リウマチ
Palindromic Rheumatism
水谷 仁
1
,
小西 清隆
1
,
大西 信悟
1
,
中野 洋子
1
,
清水 正之
1
Hitoshi MIZUTANI
1
,
Kiyotaka KONISHI
1
,
Shingo ONISHI
1
,
Yoko NAKANO
1
,
Masayuki SHIMIZU
1
1三重大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Mie University School of Medicine
pp.1109-1116
発行日 1982年11月1日
Published Date 1982/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202742
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回帰性リウマチの3例を報告した.患者は36,47,49歳の男子で,四肢の関節には限局性の浮腫性紅斑を伴う関節炎を,指腹及び掌蹠には圧痛のある紅斑を生ずる.皮疹,関節炎共に2〜3日で完全に消退するが,月に1回から数回再発し,各例共10年以上同様発作を繰返している.臨床検査所見には著変なく,皮疹の組織では真皮の浮腫と血管拡張及び血管周囲のリンパ球,多核球の浸潤を認めた.螢光抗体直接法では皮疹部皮膚の真皮血管にC3とフィブリノーゲンの沈着をみた.これらの所見をもとに,皮膚科の立場から,本症の周辺疾患との鑑別と診断基準の作成を試みた.
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