Japanese
English
原著
広島市民病院における帯状疱疹の統計
Statistical Survey of Herpes Zoster in Hiroshima City Hospital
雀部 将
1
,
藤本 亘
1
Susumu SASABE
1
,
Wataru FUJIMOTO
1
1広島市民病院皮膚科
1Dcpartment of Dermatology, Hiroshima City Hospital
pp.803-806
発行日 1982年8月1日
Published Date 1982/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202691
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広島市民病院皮膚科における昭和29年7月より同55年12月までの26年6ヵ月間の帯状疱疹例につき統計的観察を行った.この間の患者は2,051例で,同期間の新患総数123,488名(男:49,370,女174,118)の1.66%に相当した.男:女は912名:1,139名,年齢は50〜60歳代,次いで20歳代に多く,頻度では高齢者に多発傾向を認めた.左右別は,1041:990で左側に多く,部位別では躯幹に最も多く,頭・顔・頸部,下肢・殿・陰部,上肢の順となった.季節的には4月と9月にやや多く,基礎疾患または合併症としては高血圧,糖尿病,癌,妊娠,肝疾患,肺結核などが多く,膠原病,悪性リンパ腫は比較的少なかった.再発は17例(0.83%)に認め,ステロイド使用中のものは24例あった.気象との関係については,湿度低く,気温はむしろ高く,気温の極の差の大なる月に多発する傾向がみられた.
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