病院めぐり
広島市民病院外科
池田 俊行
pp.74
発行日 1996年1月20日
Published Date 1996/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902191
- 有料閲覧
- 文献概要
広島市民病院は原爆による廃墟の跡がまだ残る昭和27年,厚生省が広島の復興と医療の充実,社会保険の普及,被爆者治療を目的として建設し,その運営を市に委託し,診療科目4科,病床数89床という小病院で発足しました.その後,甲斐太郎名誉院長の努力により増改築を重ね,平成7年には診療科23科,820床の総合病院となり,社会保険病院77施設中最大になり,自治体病院としても全国屈指の病院に発展しました.特に救命救急センター,未熟児新生児センター,人工腎センターなどの高度専門医療体制を整え,市民に貢献しています.
当院外科の歴史は,頭から足の先まですべて扱う「何でも屋」から,整形外科,脳外科,心臓血管外科,呼吸器外科,小児外科が順次分離独立し,現在,一般外科は主に消化器,内分泌臓器を扱っています.外科スタッフは朝倉副院長,岡村主任部長以下常勤医10名,研修医8名の計18名で連日の外来,検査,病棟回診,手術などの診療を行っています.当科は外科学会の認定医修練病院,消化器外科学会の専門医修練施設に指定されており,診療と研修医教育,学会発表にと忙しい毎日を送っています.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.