Japanese
English
原著
いわゆる皮膚混合腫瘍の3例
Three Cases of So-Called Mixed Tumor of the Skin
宅間 幸子
1
,
小野 真理子
1
,
新村 陽子
1
,
福留 恵子
1
,
鳥山 悌
1
,
藤澤 龍一
1
Sachiko TAKUMA
1
,
Mariko ONO
1
,
Yoko SHINMURA
1
,
Keiko FUKUTOME
1
,
Tei TORIYAMA
1
,
Ryuichi FUIISAWA
1
1昭和大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Showa University School of Medicine
pp.609-616
発行日 1982年6月1日
Published Date 1982/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202658
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最近経験したいわゆる皮膚混合腫瘍の3例を報告した.症例1:33歳,女.左鼻唇溝部の径7mmの小腫瘍.症例2:46歳,男.左鼻唇溝部の径8mmの小腫瘍.症例3:45歳,男.左頤部の径17mmの小腫瘍.自験例を含む1981年10月までの調べ得た本邦報告例140例を集計した.30〜50代に好発し,男性にやや多い傾向があり,また,顔面発生例が91%を占めた.さらに本腫瘍の起源について考察し,エクリン汗器官系,アポクリン汗器官系の2系統が考えられた.自験症例1,3は軟骨様所見が認められエクリン系と考えられたが,症例2は毛脂腺・アポクリン汗器官などとの関連が推測され,脂肪組織も含有し複雑な組織所見を呈していた.
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