Japanese
English
原著
原発性全身性アミロイドーシス並びに皮膚アミロイドーシスにおける直腸生検
A Case of Primary Systemic Amyloidosis and Rectal Biopsies in Patients with Cutaneous Amyloidosis
森嶋 隆文
1
,
石川 豊祥
1
,
山口 全一
1
Takafumi MORISHIMA
1
,
Toyonaga ISHIKAWA
1
,
Zenichi YAMAGUCHI
1
1日本大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Nihon University School of Medicine
pp.1009-1014
発行日 1981年11月1日
Published Date 1981/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202525
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原発性全身性アミロイドーシスの1例,ことに皮膚症状の特徴と直腸生検標本の所見について述べた.これら所見をふまえて,従来から原発性限局性アミロイドーシスの代表的疾患とされているアミロイド苔癬10例とBowen病と紅皮症に続発したと思われる皮膚アミロイドーシス,それぞれ1例の計12例について直腸生検を行ってアミロイド沈着の有無を,主としてダイロン染色を用いて検索した.いずれの例も直腸生検標本内にアミロイドの沈着はなく,Bence-Jones蛋白も陰性であった.我々が検索した範囲内ではアミロイド苔癬が全身性アミロイドーシスの皮膚症状であることを肯定しうる所見はえられなかった.アミロイドの同定に有用とされているダイロン染色やコンゴ赤染色は好酸球の顆粒を非特異的に染色しうることを述べた.
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