Japanese
English
原著
金沢大学皮膚科における帯状疱疹の統計
Statistical Survey of Herpes Zoster in Dermatological Clinic of Kanazawa University
佐野 勉
1
,
毛利 紀子
1
,
奥村 忠
2
Tsutomu SANO
1
,
Noriko MOHRI
1
,
Tadashi OKUMURA
2
1金沢大学医学部皮膚科学教室
2金沢大学医学部眼科学教室
1Department of Dermatology, Kanazawa University School of Medicine
2Department of Ophthalmology, Kanazawa University School of Medicine
pp.671-676
発行日 1978年8月1日
Published Date 1978/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201937
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金沢大学皮膚科において昭和35年1月から同50年12月までの16年間にみられた帯状疱疹例について統計的観察を行った.帯状疱疹患者は655例,同期間の新患総数(53,724人)の1.22%に相当した.男:女は1:1.09.年齢層別にして山は男では50〜69歳に,女では20歳代と40〜69歳にみられた.季節的に成人例は6〜8月に多かった.部位別では,単独皮節として三叉神経第1枝領域が最多であった.基礎疾患又は合併症ありが213例(37.6%),癌・膠原病・結核・糖尿病・悪性リンパ腫が目立った.汎発型帯状疱疹は37例,そのほぼ半数(19例)に基礎疾患として特に癌と白血病がみられた.2つ以上の皮節に同時多発が4例あった.再発は11例にみられ,うち9例は女性,その8例はSLEの患者であった.
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