Japanese
English
原著
妊娠性疱疹の1例
A CASE OF HERPES GESTATIONIS
野口 哲郎
1
,
斉藤 義雄
1
Tetsuro NOGUCHI
1
,
Yoshio SAITO
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University, School of Medicine
pp.283-286
発行日 1978年4月1日
Published Date 1978/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201875
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要約 27歳の家婦にみられた妊娠性疱疹の1例を報告した.皮疹は下腹部から始まり,紅斑とその上に集簇ないし環状に配列する小水疱からなり,瘙痒強く漸次四肢へ拡大した.組織像は表皮の浮腫と表皮直下の顕著な浮腫による水疱形成であつた.螢光抗体直接法でC3および免疫グロブリン(IgG,IgA,IgM,IgD)の沈着はみとめられなかつたが,間接法でHG因子の存在が確認された.ただし,抗基底膜抗体は陰性であつた.
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