Japanese
English
原著
基底細胞腫—最近15年間の教室例の検討
BASALIOMA : A CLINICO-PATHOLOGICAL STUDY
木村 俊次
1
,
長島 正治
1
Shunji KIMURA
1
,
Masaji NAGASHIMA
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Keio University, School of Medicine
pp.305-310
発行日 1976年4月1日
Published Date 1976/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201577
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昭和35年から49年までの15年間に慶大皮膚科で経験された基底細胞腫53例59個について統計的および臨床・病理学的に検討した.今回の検索では当教室例の傾向を観察すると共に,被覆および周辺表皮の変化にも注目し,また臨床像と組織像との関連の有無も再検討した.その結果,臨床的および組織学的には従来の報告とほぼ一致を示した.表皮の変化はいずれも反応性あるいは二次的なものと考えられた.また臨床像と組織像との間には明らかな関連はみられなかつたが,色素性乾皮症由来の症例では角化型の要素を含むものが高率にみられた.
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