Japanese
English
臨床統計
最近経験した基底細胞癌25例の検討
A study of 25 cases of basal cell carcinoma
秦 洋郎
1
,
秋山 真志
1
,
青柳 哲
1
,
清水 宏
1
Hiroo HATA
1
,
Masashi AKIYAMA
1
,
Satoru AOYAGI
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Depertment of Dermatology,Hokkaido University Graduate School of Medicine
キーワード:
基底細胞癌
Keyword:
基底細胞癌
pp.991-994
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100842
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最近当科にて経験した基底細胞癌(BCC)25例32病変をSextonの分類を用いて分類し,術式および手術検体の断端における腫瘍の有無に関しても併せて検討した.病理組織学的分類の結果は,32病変中nodular typeが17病変,micronodular typeが2病変,superficial typeが8病変,mixed typeが5病変であり,infiltrative,morpheic typeの両型は認められなかった.施行された術式として辺縁より5mm離した切除術が30例,1mm離した切除術が2例であった.29病変までは初回切除にて断端に腫瘍を認めなかった.nodular-micronodular typeの1病変とmicronodular typeの2病変で手術材料の断端で腫瘍の浸潤を確認したが,いずれも5mm離した術式であった.以上よりnodular-micronodular type,micronodular typeの組織型をとる病変に対しては,術中迅速診断を用いる,腫瘍辺縁より1mm離して拡大切除する,人工真皮を用いて被覆し二期的に切除・再建を行うといった手術計画を立てることも必要と思われる.
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