Japanese
English
薬剤
ヒスタグロビン3vial療法の使用成績—用法・用量の検討を主として
TREATMENT WITH 3 VIALS OF HISTAGLOBLIN : ESPECIALLY ON THE METHOD AND DOSAGE OF ITS APPLICATION
末次 敏之
1
,
山崎 律子
1
,
村田 譲治
1
,
鳥山 悌
2
Toshiyuki SUETSUGU
1
,
Ritsuko YAMAZAKI
1
,
Jyoji MURATA
1
,
Tei TORIYAMA
2
1昭和大学医学部皮膚科学教室
2都立荏原病院皮膚科
1Department of Dermatology, Showa University School of Medicine
pp.247-252
発行日 1976年3月1日
Published Date 1976/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201568
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今回,われわれは"アレルギー"が何らかの発症因子と考えられる皮膚疾患を中心に,ヒスタグロビン(以下HGと略す)の用法,用量の検討をするべく3vial療法を試み,ある程度満足すべき治療効果が得られたので報告する.なお,HGに関する詳細は他文献1〜7)に譲るが,HGはhistamine固定力を有するヒトγ—globulinと特定の割合のhistamineとから成り,アレルギー性疾患患者に欠如あるいは減少しているhistamine固定力を誘起させて,アレルギー性疾患を治癒に導くものであるとされている.
その作用機序の説明に,HGの創製者パローらは『HGはhistamineをhaptenとする複合抗原で,投与を受けた個体では抗ヒスタミン性免疫を得る』という仮設を立てているが,抗ヒスタミン性抗体の産生はまだ証明されていない.
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