Japanese
English
原著
Prurigo melanotica—肝障害の一皮膚表現型
PRURIGO MELANOTICA:A TYPE OF SKIN MANIFESTATION OF LIVER DISORDER
長島 正治
1
,
原田 敬之
1
,
真海 文雄
1
,
加茂 紘一郎
1
Masaji NAGASHIMA
1
,
Takashi HARADA
1
,
Fumio MAUMI
1
,
Koichiro KAMO
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Keio university
pp.1027-1033
発行日 1973年12月1日
Published Date 1973/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201243
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躯幹上部・項頸・顔面などにびまん性に分布する暗褐色色素沈着とそれに混在する萎縮性脱色素斑,掻痒性紅色小結節また掻痕を示す30歳女性のPrurigo melanoticaの1例を経験し,諸検査の結果バンチ症候群の併存を発見することができた.治療としてまず脾摘を施行,ついでコルチコステロイド剤を内服せしめて,紅色小結節の発生を抑制せしめ得た.
症例の記載と共に,主としてPieriniらの記述に従い,また自験例の経験をこれに加えて,本症の臨床・組織・合併症などを述べ,かつ本症が肝疾患の一皮膚表現として重要であることを強調した.
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