Japanese
English
原著
集簇性痤瘡の1例
ACNE CONGLOBATA
新井 亮一
1
Ryoichi ARAI
1
1慶応義塾大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Keio University School of Medicine
pp.233-237
発行日 1971年3月1日
Published Date 1971/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200774
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本症は慢性膿皮症の一病型で,Spitzer1)がその師Langの指導によりDermatitis folliculariset perifollicularis conglobataとして発表し,その後間もなくAcne conglobataという名称にとつて変つた疾患である。しかしその後,本症はAcne conglobataの名称で報告されることが多く,本邦でも一般に集簇性痤瘡といわれている。
欧米にはすでに比較的多くの報告例をみるが,本邦では後述するごとく,あきらかな記載は自験例を含めてもわずか5例にすぎない。これは慢性膿皮症自体,比較的少なく,しかも膿瘍性穿掘性頭部毛嚢周囲炎,頭部乳頭状皮膚炎あるいは尋常性痤瘡など本症ときわめて類似する疾患群があり,それらとの鑑別上,若干の問題がみられるため,明確な診断が下されなかつたためであろうと考えられる。
A 21-year-old woman, who had had this disease on the nape and back for 4 years, was reported.
The lesions were resected and grafted with a beneficial effect.
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