Japanese
English
薬剤
色素沈着症に対するビタミンC長期大量内服療法と安定型ビタミンC軟膏外用療法の治療効果の比較
TOCPIAL TREATMENT OF PIGMENTED DERMATOSES BY MODIFIED ASCORBIC ACID
市川 浩
1
,
川瀬 健二
1
,
麻生 和雄
1
,
竹内 勝
1
Hiroshi ICHIKAWA
1
,
Kenji KAWASE
1
,
Kazuo ASO
1
,
Katsu TAKENOUCHI
1
1千葉大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Chiba University School of Medicine
pp.327-331
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200482
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
皮膚科領域で後天性色素沈着症と称される疾患には肝斑,リール黒皮症,発疹後色素沈着など多くの疾患が含まれる。これらはいずれも難治性で,各々の病因論に基ずいて多彩な治療法が試みられて来たが副作用が強かつたりあまり著効を示すものが無く,現在ではビタミンC(以下V.Cと略記)の長期大量内服療法が最も普遍的に行われている。
V.Cが後天性色素沈着症の治療に用いられる理由としては,(1)臨床的治効,(2) in vitroにおけるtyrosi-ne-tyrosinasc反応に対する還元作用,(3)既成mela-ninの還元,(4) tyrosine代謝におけるV.Cの介在,(5)顕著な副作用なく長期間投与が出来ることなどが挙げられている。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.