Japanese
English
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V.C大量内服による色素沈着症の治療
TREATMENT OF PIGMENTATION BY MASS ADMINISTRATION OF VITAMIN-C
小堀 辰治
1
Tatsuji KOBORI
1
1東京逓信病院皮膚科部
1Dept. of Dermatology, Tokyo Teishin Hospital
pp.47-51
発行日 1959年1月1日
Published Date 1959/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202460
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I.まえがき
色素沈着症には種々の病型があり,その原因も多様でしかもその病理の明らかにせられたものが少ない。本症の多くは自覚症を伴わない疾患であるが,美容を害するが故に,特に若い女性では真剣にその治療を願つて医師の門をたたくことになる。しかし,その治療にはどの專門家も大いに因難を感ずるのが現状である。
皮膚色素であるメラニンの生化学的な研究,或いはメラニンを産出する細胞である色素細胞melanocyteの形態的知見は過去10年の間に驚異的な進歩を遂げたけれども,尚これ等の所見に基づいて色素沈着の治療をなしえない段階にある。
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