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薬剤
緑膿菌感染を伴う難治創に対するカスガマイシンの使用経験
THE EFFECT OF KASUGAMYCIN IN PLASTIC AND RECONSTRUCTIVE SURGERY OPERATION : A NEW DRUG FOR PSEUDOMONAS AERUGINOSA
橋本 和夫
1
Kazuo HASHIMOTO
1
1慶応大学医学部形成外科
1Department of Plastic Surgery, Keio University School of Medicine
pp.601-604
発行日 1968年5月1日
Published Date 1968/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200350
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I.はじめに
われわれは,日常熱傷,外傷,中間層恵皮部など広大な肉芽創に接することが多いが,その治療中時に緑膿菌の感染をうけ,入院時既に感染状態にある患者も少くなくない。本菌の感染は,良好な肉芽の生育を妨げるのみならず,体液の漏出をきたし,更には敗血症の危険さえはらんでいる。
しかも日常,我々の使用している消毒剤は緑膿菌には全く無効であり,又一旦創より根絶しても,患者の周囲に残存し無菌的操作をくぐつて再感染を起すなどまことにわずらわしい。
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