連載 Clinical Exercise・88
Q考えられる疾患は何か?
島田 浩光
1
1大分大学医学部皮膚科学教室
pp.1015-1016
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200048
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症例
患 者:17歳,男性,高校柔道部員
主 訴:被髪頭部の紅斑,鱗屑,膿疱
家族歴・既往歴:特記すべき事項なし.
現病歴:初診の約半年前より後頭部の類円形紅斑が出現した.その後軀幹にも同様の紅斑が出現した.近医にて加療され,軀幹の紅斑は軽快したが後頭部は増悪し,膿疱も出現してきた.
現 症:後頭部から右側頭部を中心に数mm程度の小紅斑と紅色丘疹,膿疱が混在して存在し,表面には鱗屑,痂皮が付着していた.病変部には易抜毛性がみられた(図1).
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