Japanese
English
症例報告
扁平結節が帯状に分布した神経線維腫症Ⅴ型の1例
A case of neurofibromatosis type Ⅴ with zosteriform distribution of slightly elevated neurofibroma
山名 やよい
1
,
石黒 直子
1
,
川島 眞
1
Yayoi YAMANA
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical University, Tokyo, Japan
キーワード:
神経線維腫症
,
モザイク
Keyword:
神経線維腫症
,
モザイク
pp.621-625
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104079
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要約 32歳,女性.28歳より左膝膕の紅色皮疹を自覚し,徐々に左下肢後面と左臀部へ拡大した.初診時,左臀部から下肢後面に,ほとんど隆起がないか,わずかに隆起する爪甲大の軟らかい淡紅色の扁平結節が多発し,帯状の分布を示した.病理組織学的には,真皮に被膜を伴わない腫瘍細胞の集塊があり,脂肪隔壁にも散在性に腫瘍細胞を認めた.これらの細胞は紡錘形の核を有し,免疫染色にてS100蛋白陽性,EMA,CD34,第XIII因子は陰性で,神経線維腫と診断した.自験例では結節が片側に限局しており,神経線維腫症Ⅴ型と診断したが,隆起はあってもわずかであり,特異な臨床像と考えた.
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