Japanese
English
症例報告
超音波検査が診断に有用であったpiezogenic pedal papulesの1例
A case of piezogenic pedal papules which ultrasonography was useful to diagnosis
田口 麻莉
1
,
清水 奈美
1
,
岡林 綾
1
,
大霜 智子
1
,
中川 浩一
1
Mari TAGUCHI
1
,
Nami SHIMIZU
1
,
Aya OKABAYASHI
1
,
Tomoko OSHIMO
1
,
Koichi NAKAGAWA
1
1済生会富田林病院皮膚科
1Division of Dermatology, Saiseikai Tondabayashi Hospital, Tondabayashi, Japan
キーワード:
piezogenic pedal papules
,
超音波
,
踵
,
荷重
,
脂肪織
Keyword:
piezogenic pedal papules
,
超音波
,
踵
,
荷重
,
脂肪織
pp.407-409
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412104020
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要約 38歳,女性.数か月前より立位で両踵に直径数mmで常色の多数の無痛性丘疹が出現し,臥位で消失した.超音波検査では,踵に体重をかけると,脂肪組織と等エコーの小塊が真皮内にみられたが,力を取り除くとこの小塊は消失した.病理組織学的検査では,異型性のない脂肪細胞からなる皮下脂肪織の小塊が真皮膠原線維間に認められた.以上の所見から自験例をpiezogenic pedal papules(PPPs)と診断した.本症の誘因として踵への荷重が挙げられているが自験例でもBMIが25.9とやや高値を示していた.文献を渉猟したが,PPPsに対して超音波検査を施行した例は,本邦では,舛岡らが報告した1例と自験例のみである.両者とも荷重時に,脂肪織の真皮内への突出を認め,超音波検査は診断に有用な低侵襲の検査であると考えられた.
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