原著
Piezogenic Pedal Papules
高橋 泰英
1
Yasuhide TAKAHASHI
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Yokohama City University School of Medicine
pp.903-908
発行日 1985年10月1日
Published Date 1985/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203340
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Piczogenic pedal papulesの2例を記載し,外来患者100例についてその有無を検討し文献的考察を加えた.症例1:19歳,女.1年前より両側踵部に丘疹が多発.自覚症状はない.立位で両側踵部内側面に常色ないし黄白色,半米粒大弾性軟の丘疹が数個出現し,臥位で消失.症例2:47歳,女.足白癬で来院した際,偶然,症例1と同様の踵部多発性丘疹を発見.生検は施行しなかったが,立位で出現し臥位で消失する特微的臨床像よりpiezogenic pcdal papulesと診断.その後,外来患者100例(男55例,女45例)について本症の有無を検索したところ,男17例,女21例に本症を認めた.いずれも自覚症状はなく,また本症に気づいている者もなかった.
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