Japanese
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症例報告
Piezogenic pedal papulesの3例
Three cases of piezogenic pedal papules
椎谷 千尋
1
,
夏賀 健
1
,
泉 健太郎
1
,
青柳 哲
1
,
清水 宏
1
Chihiro SHIIYA
1
,
Ken NATSUGA
1
,
Kentaro IZUMI
1
,
Satoru AOYAGI
1
,
Hiroshi SHIMIZU
1
1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Hokkaido University Graduate School of Medicine, Sapporo, Japan
キーワード:
piezogenic pedal papules
,
立位
,
圧力
,
消失
,
丘疹
Keyword:
piezogenic pedal papules
,
立位
,
圧力
,
消失
,
丘疹
pp.731-734
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204541
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要約 症例1:28歳,女性.主訴は両踵部の有痛性丘疹.初診の2年前から,両踵部の丘疹を自覚した.丘疹の数が増加し,疼痛を伴うようになり,受診した.立位時,両踵部内側に7〜8mm大で正常皮膚色の軟らかい丘疹を10個程度認めた.座位で丘疹は消失した.症例2:19歳,男性.主訴は両踵部の有痛性丘疹.数年前から両踵部に疼痛を自覚していた.足底の圧迫により出現する,両踵部内側に正常皮膚色の丘疹を10個程度認めた.圧迫解除によって皮疹は消失した.症例3:46歳,女性.主訴は両踵部の有痛性丘疹.20歳台から両踵部に皮疹を自覚していた.疼痛を伴うようになり,受診した.両踵部内側に正常皮膚色の丘疹が散在していた.皮疹は立位で誘発され,座位で消失した.いずれの症例もpiezogenic pedal papulesと診断し,経過観察とした.本疾患は日常的に遭遇するものであり,無用な侵襲的検査を避けるためにも,疾患を広く周知することが重要である.
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