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増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014
3.新しい検査法と診断法
足~下腿潰瘍に必須のドプラ聴診
Hand-held doppler:The indispensable tool for diagnosis of foot and leg ulcer
伊藤 孝明
1
Takaaki ITO
1
1兵庫医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Hyogo College of Medicine, Nishinomiya, Japan
キーワード:
ドプラ聴診(ドップラー聴診)
,
足潰瘍
,
末梢動脈疾患
,
下腿潰瘍
,
深部静脈血栓症
Keyword:
ドプラ聴診(ドップラー聴診)
,
足潰瘍
,
末梢動脈疾患
,
下腿潰瘍
,
深部静脈血栓症
pp.62-66
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103972
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要約 ドプラ聴診器は,従来より末梢循環障害の検査を中心に利用されてきたが,循環障害による足~下腿潰瘍の診断・鑑別診断法として,簡便で有用であるため皮膚科での活用を勧めるために本稿を書いた.潰瘍局所に原因のある場合を除くと,足部に生じる潰瘍は動脈性疾患によるものが多く,下腿部に生じる潰瘍は静脈性疾患によるものが多い.その他の原因による足~下腿潰瘍もあるが,ドプラ聴診器を用いた診察では,慣れると約3分で,下肢の動脈障害か静脈障害かを診断できるため,初診時に治療方針の切り分けができ,局所療法だけでよいのか,動脈や静脈の疾患の治療を優先すべきなのかの指針が得られる.「局所療法で改善しないため,造影CTやMRI血管撮影で精査…」より,足~下腿潰瘍を診たら,すぐに診察室でドプラ聴診にて診断する,という順番が良い.
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