Japanese
English
症例報告
DLSTが有用であったラモトリギンによる非典型薬剤性過敏症症候群
Atypical drug-induced hypersensitivity syndrome caused by lamotrigine, in which drug-induced lymphocyte stimulation test was useful
野田 和代
1
,
青山 裕美
1
,
瀧口 徹也
1
,
鈴木 規弘
1
,
杉山 聖子
2
,
岩月 啓氏
1
Kazuyo NODA
1
,
Yumi AOYAMA
1
,
Tetsuya TAKIGUCHI
1
,
Norihiro SUZUKI
1
,
Seiko SUGIYAMA
2
,
Keiji IWATSUKI
1
1岡山大学病院皮膚科
2岡山赤十字病院皮膚科
1Department of Dermatology, Okayama University Graduate School of Medicine, Okayama, Japan
2Department of Dermatology, Okayama Red Cross Hospital, Okayama, Japan
キーワード:
薬剤性過敏症症候群
,
ラモトリギン
,
薬剤誘発性リンパ球刺激試験
,
ヒトヘルペスウイルス6型
Keyword:
薬剤性過敏症症候群
,
ラモトリギン
,
薬剤誘発性リンパ球刺激試験
,
ヒトヘルペスウイルス6型
pp.1033-1037
発行日 2013年12月1日
Published Date 2013/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103831
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要約 27歳,女性.双極性障害に対してラモトリギン(ラミクタール®)25mg/日連日内服3週間後から,咽頭痛,発熱が出現し,その後紅斑と肝機能障害をきたした.軽快後,発症約3週間後に,顔および頭皮に膿疱が出現した.発症約1か月後に施行したラモトリギンの薬剤誘発性リンパ球刺激試験(drug-induced lymphocyte stimulation test:DLST)は偽陽性であったため2か月後,6か月後に再検しともに陰性であったが,約8か月後に陽性となり,同薬剤による薬剤性過敏症症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome:DIHS)と診断した.DIHSにおけるDLSTは,急性期には陰性でも,2か月以降には陽性となるとされているが,陰性であっても疑わしい場合は半年以上あけて再検する必要がある.
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